インドとジャマイカとマリファナ
インドと大麻
インドは法律的には合法ではありませんが、大麻というカルチャーを暗黙であれ、容認している国。
その理由の大きなもののひとつは、インドの国のほとんどの人が信仰するヒンドゥー教です。
ヒンドゥー教で最高の地位にある3大神(ブラフマー、ビシュヌ、シヴァ)のうちのひとり、シヴァが大好きなものが、この大麻なんです。
破壊の神であるシヴァ神はガンジャ(=大麻)を吸い、我を忘れて踊りを踊り、この世を破壊します。
シヴァ神のお祭り、シヴァプージャの日は、お寺の前のストリートに、こんな風に堂々とマリファナが供物として山積みになっています。
この写真は、インドの首都、ニューデリーのパハールガンジという、外国人の観光客が多い一番のダウンタウンで撮りました。
私が、ちょうどシヴァプージャの日にお寺の前を通りがかったら、リヤカーにマリファナの葉っぱが山積みで。
インドという国の首都の、どのガイドブックにも載っている有名な繁華街パハールガンジの駅前のお寺で、です笑
大麻が生活に根付いているからこそなんですね
ガンジャという言葉の発祥の地
でもこのガンジャという言葉、レゲエでよく耳にしませんか?
ガンジャは海を超えてジャマイカまで
そう、インドから遠く離れたある島国でも、この呼び名ガンジャを使用しているところがあります。
それはジャマイカ
なぜインドの言葉が、カリブの小さな島国で使われているのでしょうか?
それはイギリスの植民地時代に由来します。
ジャマイカと大麻
インドもジャマイカも、古くはイギリスが植民地として支配していました。
ジャマイカを開拓し、サトウキビなどのプランテーションを始めたイギリスは、奴隷不足を解消するため
同じ時期に自分たちが支配していたインドから、インド人の奴隷をジャマイカに連れてきたのです。
奴隷貿易で広がったインドの習慣
そうやって連れてこられたヒンドゥー教徒のインド人が、ガンジャ吸う文化や、ヒンドゥー教のエッセンスをジャマイカに伝えました。
そのため、マリファナのことを、インドでもジャマイカでもガンジャと呼ぶんです。
インド人が海を超えて伝えたヒンドゥー教のエッセンスは、ジャマイカで発生した地場の宗教、ラスタファリズムに大きな影響を与えました。
ヒンドゥー教とラスタの教えを両方学んでいくと、その共通点の多さにびっくりしますよ!
そんなわけでジャマイカの音楽、レゲエ、ダブやファウンデーションルーツ、ダンスホールでは「ガンジャ〜♪ガンジャ〜♪」とインドの言葉で大麻を称えているんです。
ガンジャな音楽を聴いてみる
ロックステディの王道、トロージャン
ガンジャの素晴らしさについて歌っている曲ばかりをあつめた、レゲエのコンピレーションアルバムはこちら。
Trojanはスカ、ロックステディ、ダブ、ルーツレゲエの名レーベル。良曲揃い。
ベースを効かせて聴いてくださいね〜
ニュージーランドのバンド、Fat Freddy's Drop
次回は私の売人見聞録シリーズ、インド編を書きますね❤
その前フリとして、公害で空気が霞むデリーのカフェの屋上で、みんなでスモークしながら聴いたこれ
おすすめしておきます。
ニュージーランドのバンド、Fat Freddy's Drop
レゲエをベースに、ダブ、ソウル、ジャズ、ファンクの要素をぎゅっと詰め込み
スキルフルなホーンセクションに、しかも!ロマンティックで甘い歌声のイケメンボーカルまで付いてくる7人組のお得感
スモーカーが集まるところなら、どこでプレイしても喜ばれるサウンドです。
では、このへんで。