アーユルヴェーダが推奨する、ブラーミとカナビスの組み合わせ | バッドトリップにも
ブラーミはインドで5000年の歴史があると言われている伝統医学、アーユルヴェーダでよく使われるハーブ薬。
精神病や統合失調症の治療にも使われています。
認知機能アップ、脳機能や記憶力の改善に効果があり
さらに外用としても使えて、特にブラーミオイルは毛根を活性化させるので薄毛の方にも。インドでは髪の毛のトリートメント、ヘナをするときに混ぜたりもします。
鬱やHPPD(幻覚剤持続性知覚障害)に処方されることもあり、おすすめのハーブです。
このブラーミ、伝統的なアーユルヴェーダの世界では、カナビスとの組み合わせが推奨されているって知ってましたか?
神様にちなんだお名前
ブラーミ Brahmiと言う名前は、ヒンドゥ教の3大神のうちの1人
God of creationのブラフマー Brahmaにちなんで付けられたそうです。
ブラフマーはヒンドゥ教の最高神。この神様の名前がつけられたブラーミはそれほどに重要視されているということ。
内用・外用とも、頭の部位にさまざまな効果があるハーブなので納得です。
日本語では、ツボクサとかゴツコラと呼ばれています。
ストレスバスターとしても
認知、脳機能向上ということで、つまり神経系統にエフェクトがあります。
ストレスや不安を和らげることでも知られています。不眠にも。
カナビスとの相性も抜群
伝統的なアーユルヴェーダの世界で
カナビスつまりマリファナが、れっきとしたハーブ薬のひとつ
として取り扱われていることは、もう常識ですよね。
こちらの記事に、ブラーミはカナビスと組み合わせると良いハーブとして取り上げられていました。
カナビスはタマシック(=タマス的な)な性質を持っており、それをブラーミと組み合わせることで和らげる事ができるのだそうです。
The Ayurvedic tradition recognizes marijuana (known as vijaya in Sanskrit) as a medicinal herb. However, it is only ever recommended in minuscule doses, and always in combination with other more sattvic herbs to balance the tamasic effects of cannabis.
伝統的なアーユルヴェーダの世界では、マリファナ(サンスクリット語でヴィジャヤ)はメディカルハーブとして認識されている。摂取量に注意することと、常にサットヴァ的な性質を持った他のハーブと組み合わせることで、カナビスが持つタマス的な影響を和らげることが推奨されている。
An herbal smoking mix, using herbs [such] as Red Clover, Osha, and Mullein can be used in place of or together with ganja as part of a plan to reduce ganja use. Adding Brahmi or Jatamansi to this mix will limit the tamasic impact of ganja.
レッドクローバー、オシャ、マイレンなどのハーブは、ガンジャの代替物として、また組み合わせて吸うことにより、ガンジャの摂取量を減らすことができる。また、ブラーミやスパイクナードとミックスすると、ガンジャのタマス的な性質をコントロールできる。(私訳)
吸えるハーブに興味があるなら、こちらの記事も面白いよ!
ブラーミはカナビスのタマス的な性質を和らげる
ところでタマス、タマシック、って何のことでしょう?
アーユルヴェーダを生み出したインド哲学では、万物の3つの性質(=グナ)として、サットヴァ、ラジャス、タマスという分類をしています。
これは、私達人間の心や身体の状態にも当てはまります。
各グナの基本性質
サットヴァ:知識、幸福愛の象徴、献身、喜び、知識、清浄、忠実、公正、正義、上品、知性など
ラジャス:行動
反感の象徴、行動、欲望、痛み、横柄さ、話好き、自尊心、怒り、不正直、競争心など
タマス:慣性
不安の象徴、混乱、無知、不活発、不安、無知、眠り、怠慢、悲しみなど
アーユルヴェーダでは症状によりカナビスをハーブ薬として処方することもありますが
一方で、カナビスが不安、混乱、怠慢を象徴する、タマス的な性質を持っているとも述べているわけです。
それをチューニングしてくれるサットヴァなハーブが、ブラーミというわけ。
バッドトリップとはつまり、不安や混乱、タマス的な状態です。
ブラーミの摂り方
ブラーミは味にそこまで癖がないハーブです。
ハーブを吸うのは自己責任でどうぞ。
お茶として飲んだり、ハーブパウダーをお湯に溶かして飲んでも良いですが
一番のおすすめは、温めた牛乳と一緒に摂ることです。
牛乳のトリプトファンだけでも自律神経のバランスを整え、不眠に効くといわれていますが、ブラーミと一緒で効果アップを狙います。
また、牛乳自体もアーユルヴェーダではサットヴァを増やしてくれる非常に貴重な食品とされています。
ブラーミミルクの作り方
Brahmi Milk
- 牛乳:200ml
- ブラーミパウダー:5g、小さじ1程度
Plus ターメリックで
勉強中の子供に
こちらはインドの薬局などで普通に売られているブラーミオイル。
Tel、Taila=油という意味です。
インドの聖人、ヴィヴェカナンダと思われるポスターが貼られた部屋で、机に向かって退屈そうに(笑)試験勉強中?の子供のジャケ。
ブラーミは勉強が捗るハーブ、でもあるんですね。